町で見かけるServe No PorkとPork Freeとは?
豚肉のお話
コタキナバルは晴天の日が続いています。雨期が終わり乾期に入り、ここ最近はスコールもありません。例年、3月から5月頃が一番良い天候が続くと言われています。
とは言っても、1年を通して観光が楽しめるボルネオ島なので雨期のシーズンでも是非来て欲しいですね。
今日は、よくお客様に聞かれる事柄についてご紹介。
町中やショッピングセンター内をブラブラ歩いていると、レストランに入口で見かける表示「Serve No Pork」と「Pork Free」。
いづれも、「当店では豚肉料理は出しません」という意味です。
ということで、イスラム教では禁忌とされる豚が無いのでイスラム教徒の方もレストランに入って食事が一応出来るということになりますが。。。
厳密に言うとハラル(Halal)認証されているわけではないので、敬虔なイスラム教徒の方々は好んで入りません。理由としては、豚は無くても多くのお店でお酒はあります。また、ハラルの規制に添った食に関するいろんな規制が守られた食材が使われているとは限りません。
ただ、マレーシアのハラル基準は厳格で世界的にもトップレベルの認証のため、取得するのが難しいようです。そこで、ハラル認証はありませんが「豚肉は出しませんから安心して下さい」ということをお客様に知らせる為に、Serve No Pork, Prok Free と表示しています。
私の知り合いのイスラム教徒はハラル認証が無いレストランでも豚肉料理を出さないお店であれば入り食事をします。そもそも、屋台などではハラル認証を掲げた店などありませんが、地元の多くの人々は日々そこで食事をしています。
国としては「これらの表記はハラルとは違います!」と言って注意喚起をしています。レストランへもこれらの表記をしないよう指示しているようで、確かにクアラルンプールのレストランではあまりこれらの言葉を表示しているお店はあまり見かけません。
クアラルンプールには敬虔なイスラム教徒が多い中近東から多くの観光客が訪れるため曖昧な表示をすると観光業に支障が出てしまうのかもしれませんね。
近年、訪日する観光客が激増しているのでハラル認証はもちろん、これらの言葉の表記を日本でも見かけるようになるかもしれませんね。