ボルネオ島の案内人|遊・食・旅 'Blog

ボルネオ島のコタキナバルに魅せられ住み続けている筆者が遊び・グルメ・観光・旅情報などを発信

変顔のテングザル

ボルネオ島固有種の動物です。

ということは、マレーシア、インドネシア、ブルネイの3カ国にしか生息していな希少動物です。現地ツアーのボートに乗ってテングザルを探しに行くジャングルクルーズが人気です。

飼育が難しいのか日本の動物園でも確か1カ所だけしか見られないと思います。

テングザルのオス

 

ここ数十年で数が半分以下にまで減少している絶滅危惧種です。生態に関しては謎の部分も多く世界中から研究者たちがボルネオ島へ訪れています。生態に関しては諸説いろいろありますが、今回は私が知っているテングザルに関することをご紹介します。
当然、自分で研究したことなど無いので、友達などから聞いたことなので正しくないこともあるかもしれませんがあしからず。
 
霊長目オナガザル科の長いしっぽ
この長いしっぽはある時に非常に役立っているんです。彼らは敵から身を守る為に木の上で寝ます。枝に座って、その長いしっぽを下に垂れ下げて上手にパランスを取っているんですね。寝ている姿は見たことはありませんが、サンダカンにある保護区で見た姿は確かに長いしっぽでバランスを取っているように見えますね。

群れを作るテングザル

 

長い鼻はオスだけで、どんどん伸び続ける
これは有名なのでご存知の方も多いでしょう。メスの鼻は上にツンと尖ったような鼻で、あきらかにオスとは違います。鼻の大きさもそうですが、体全体の大きさも違うのでオスとメスの見分けは付け易いです。伸び続ける鼻なので、年を取るほど大きな鼻の持ち主ということです。

テングザルの親子

 

大きな鼻は共鳴機?
オスの大きな鼻は何のためなのか気になりますね。これはまだ不明な点が多いらしくはっきりしてないようです。一般的には2説あり、ひとつはメスへのセックスアピール。確かにこのようなりっぱな鼻を持っていたらメスは頼もしいと思うのでしょうか。。
もうひとつは、群れで生活している中で仲間に危険を知らせる時などに鳴き声を上げて知らせる時に共鳴機の役割となっているという説。オスの鳴き声だと言われるのを聞いたことがありますが、確かによーく響いていました。

鳴き声をあげるテングザル

大きなお腹
ぽっこりしたお腹も特徴的ですね。これは、彼らの主食の葉っぱを消化するために大きな胃が必要ならしい。その葉っぱには毒素が多少含まれていて、それらを分解する役目もあります。食事の60%以上が葉っぱですが、それ以外に果物、花、木の実なども食べます。
 
泳ぎも得意
手には小さな水ひれがあり、泳ぐこともできます。普段から川に入って遊ぶというのではなく、敵から逃げる際などは川に飛び込み泳いで対岸に渡ったりします。
 
オスはハーレム状態?!
群れで生活している彼らは、群れの中にオスは1匹で残りはメス。(子供オスはいます)これは、女性のガイドから聞いたことですが、オスのおチンチンは24時間臨戦態勢のようです。確かに、見ると真っ赤なそれはつねに元気な状態ですね。。

テングザルのオスは常に元気

 

なんとも憎めない風貌をしているテングザル。動物園や保護区では敵から身を守る必要が無いので、観光客の目の前に来ることもありますが、野生環境の中で生息している彼らは警戒心が強く近寄ってくることはありません。
 
コタキナバルから行くジャングルクルーズツアーは野生のテングザルを探しに行くツアー。まさに大自然の中で生活している彼らを探す人気のツアーです。
涼しくなった夕刻に、木に登って葉っぱを食べる姿を見た時は感動ものです。
 
コタキナバルへお越しになる観光客の方におすすめツアーのひとつです。
是非、ご参加してみてください。