ボルネオ島の案内人|遊・食・旅 'Blog

ボルネオ島のコタキナバルに魅せられ住み続けている筆者が遊び・グルメ・観光・旅情報などを発信

タンパク質補給はこの虫から

ボルネオ島に住む先住民族の間で古くから伝わる伝統的なタンパク質の補給方法があります。それはサゴ(サゴ椰子)の幹に住み着く害虫のゾウムシの幼虫です。今では常時食べることはほとんどありませんが、何かのイベントが開催される場合には振る舞われます。

 

こんな幼虫ですが食べれますか?

サゴ椰子に住み付くゾウムシの幼虫

 

罰ゲームではありません。

ダチョウ倶楽部でも、出川哲朗でもありませんが

私は年に1、2度食べる機会があります。

村の催し物や日本から学生さんたちの団体が村での体験プランで訪れた際に一緒に食べたりしてます。そんな時は男性より女性の方が肝が座ってて、最初に食べるのは女性が多いですね。

食べ方は簡単、茶色の頭部分を持ってそのままガブっと。

もちろん生きたままです。

頭部分は硬いので食べません。

ほんのり甘くてクリーミー。

 

生が苦手な人は、、、

ゾウムシの幼虫のBBQ

 

こんな食べ方も。

芋虫BBQです。こちらの方が始めての方は食べやすいかも・・。

 

そもそも、サゴとは

サゴの木屑は燃料や田畑の肥料、葉っぱは家屋の屋根や編み込んで入れ物に。そして幹からでん粉が採取されます。それを焼いてパンケーキを作ったり、粉に水とお湯を混ぜ透明なゼリー状になった物にチリソースやカレーなどをつけて食べる伝統的な主食のアンブヤットAmbuyat は有名です。

そんな人々にとって大切なサゴの幹に住み着き、木を枯らせたりする害虫がこのゾウムシの幼虫です。

こんな嫌われものの幼虫ですが、採取されるでん粉はほとんどが炭水化物。そこで体に大切なタンパク質をこのゾウムシの幼虫を食べて補給。

 

いろんな体験ができるボルネオ島。幼虫準備して待ってます!

 

ではでは、良い週末を!

 

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