サバ州立鉄道で小旅行
乗り鉄でも撮り鉄でもありませんが、便利なタクシー移動より列車でのんびり移動する方が好きですね。インドのカルカッタ(コルカタ)からマドラス(チェンナイ)まで2等に乗って約40時間の旅が過去最長。予定時間より4−5時間遅れだったと思いますが、そんな遅れは普通のお国柄。
今回は数年振りにサバ州立鉄道に乗りたくなって小旅行をしてきました。
無くなってしまう風情ある列車
これはタンジュンアル駅にあるサバ州立鉄道のサインボード。KERETAPI は列車、NEGERI は州、JABATAN はオフィスとか部署という意味。
今回乗った列車がこれです。
中国製のエアコン車。これでもかなり古い列車ですが、私が以前に乗った列車はエアコンなどなく扇風機で暑い空気を回しているだけの蒸し蒸しの車内でしたので、それに比べたらこの列車は豪華列車です。
座席も片側2列の4列席でゆったりしてます。
何故、急に乗ってみたくなったかというと、始発のタンジュンアル駅が新しくなること、それに今後は日本製の列車に変わってしまう前に、という理由です。
駅のフォームを掃除していた人に聞いたら、日本製の列車はすでに1両は到着してて、後1両もすぐ着くはず、とのこと。ローカル感漂う列車がボルネオ島サバ州には似合うと思うんですけど・・。
※乗車した日はまだ古い駅でしたが、既にすぐ隣に作っていた新しい出来に変わってしまいました。
今回は、タンジュンアル駅07時45分発の列車に乗りました。
数年前までは、サバ州立鉄道はスケジュール通りには運行しない、というのが一般的でしたが、長年かかって修復した線路のおかげか、往復ともほぼスケジュール通り運行されるようになりました。
目的地のビューフォート駅まで約2時間の小旅行。
ほぼ定刻の09時40分に到着。この先、終点のテノム駅までは違う列車に乗り換え。この先まで乗ってしまうと、その日にタンジュンアル駅に戻る列車がないので、今回はここで折り返し帰ります。
ビューフォート駅発タンジュンアル駅行きの列車が11時05分なので、約1時間半の時間を使って朝食を食べ、駅周辺を散策することに。
ビューフォートといえば豚肉と野菜が乗ったあんかけ焼きそばが有名。すぐ近くに見つけて早速朝食。やっぱり美味しかったです。
その後は周辺散策。駅周辺は古い木造造りの建物が並び、マーケットもその一角に。
そろそろ時間になるので、駅に戻ったら止まってました!エアコンなど付いていない古い列車。これがこの先を走るらしい。
車内の雰囲気もいいですねー。ここから先はもっと山奥に入って川沿いに走ります。そのうちに、この列車も無くなってしまうと思います。その前にテノム駅まで乗ってみたいと思います。
現在のサバ州立鉄道の路線はこのようになっています。タンジュンアル駅の先に1つ駅がありますが、現在は使われていません。
タンジュンアル駅から終点のテノム駅までは約8時間かかります。バスなら約3時間。途中のビューフォート駅で約4時間の乗り継ぎ待ちがあります。視察がてらテノムに1泊して名物のエッグロール(肉を卵焼きで巻いたもの)でも食べに今度行ってみます。
ではでは、良い週末を!