ボルネオ島の案内人|遊・食・旅 'Blog

ボルネオ島のコタキナバルに魅せられ住み続けている筆者が遊び・グルメ・観光・旅情報などを発信

コタキナバルからフェリーでブルネイへ

コタキナバルから行ける一番近い外国がブルネイ王国。約350キロです。一番早い手段は飛行機で約40分。飛んだと思ったらすぐ着陸態勢に入る感じです。1日観光ツアーを楽しみたい方は飛行機を利用して下さい。
 
陸路で国境越えをしたい方はバスを利用して約8時間。ただ、サバ州、サラワク州、そしてブルネイ国境線がぐねぐねしているため、計8回のCIQ(税関、出入国、検疫)を通り、その都度パスポートチェックがあるため、祝日などはゲート前から大渋滞になるので10数時間以上かかる場合があります。国境を車両で越えたいと特別に思っている人以外はおすすめしません。
 
そして、もうひとつがフェリーを乗り継いでブルネイへ行く方法です。直行する船がないので、まずはラブアン島という連邦直轄領の小島へ行きます。フェリーと言っても車ごと乗るようなものではなく定員約200名の船です。下階のエコノミークラスと上階のファーストクラスの設定になってます。料金は39.60リンギットと44.60リンギットで差額は5リンギットだけです。。
 
出発はジェッセルトンポイントという桟橋から1日2本出ていて午前8時00分と午後13時30分。所用時間は約3時間で意外と快適な船旅です、波風が弱かったら。。天候が悪いと揺れますので乗り物に弱い方はちょっときついかもしれません。午前より午後の方が波が高くなるので、午前の船をおすすめします。車内にはちゃんと、それ用のビニール袋が置いてあります。

船が出るジェッセルトンポイント

この船でラブアン島へ

ラブアン島は馴染みの島でないと思いますが、オフショアで租税回避地となっているので町のいたるところに免税品ショップがあり、お酒、タバコなどが安く売られています。また、ダイビングも楽しめる場所としても知られています。単なる乗り継ぎ地点というだけでなく、泊まってのんびり過ごすのも良いかも。
 
ラブアン島からブルネイは約1時間で、フェリー会社が数社ありチケットカウンターに行けば、次に出るフェリーのチケットが購入できます。コタキナバルではラブアン島発のチケットを購入出来ません。平日は問題ありませんが、週末や祝日は混雑して時間帯によっては満席の場合もあります。料金は各社共通で35リンギットです。
 
コタキナバル発を8時のフェリーに乗ると、ラブアン島に11時頃到着。次に乗れるブルネイ行きのフェリーは13時30分です。港の近くには食堂がたくさんあるので、お昼を食べたり、安いお酒を飲んだりして過ごす時間があります。国際便ですが30分前頃にゲートに行けば十分です。
 
出国手続きは空港と同じで、荷物検査とパスポートチェックです。お水の持ち込みは大丈夫です。フェリーはブルネイのムアラ港という場所に着きます。小さな港ですが一応国際便なので、通常通り入国審査はあります。中には一応小さな両替所が1箇所ありますが、人が居なかったり、お金が不足していることなどがあり個人的には不評です。
ラブアン島の免税品店の中にある両替所で換えて行く事をおすすめします。
 
そこから、市内のバンダル・スリ・ブガワンへはバスが走って、所用時間約50分。
フェリーの到着時間に合わせてバスがやってくることになっていますが、しばらく待たなければならない事が多いです。私は以前、17時30分過ぎに到着した時にはバスもタクシーも来なかったので、歩いて30分程のムアラの小さな町まで行きタクシーをつかまえた経験があります。ラブアン島に宿泊後にブルネイへ行く場合など、出来るだけ早い時間に到着するフェリーを選んだ方が無難です。
 
コタキナバルからブルネイへフェリーで行く時の気をつけたい点は、
1.パスポートをお忘れなく。※残存有効期間は6ヶ月以上必要
2.フェリー内はとても寒いです。特にラブアン島までの3時間は激寒ですので上着を忘れずに持って行きましょう。短パンより長ズボンがおすすめ。
3.ブルネイドルへの両替はラブアン島または、コタキナバルで済ませてしまう
4.フェリーは時間変更などもあるので、余裕のあるスケジュールで行きましょう
 
パッケージツアーで来る場合は難しいですが、自由旅行で時間的にも余裕がある日程でコタキナバルへ来られる場合に、ひとつのプランとしてラブアン島とブルネイを組み入れていみてはいかがでしょう。
※スケジュールは予告なく変更される場合がありますので、ご利用前はご確認下さい。