ボルネオ島の知られざる名産 Dipterocarps
皆さん、フタバガキって聞いたことありますか?
それでは、ラワンは?
恐らく、ラワンは聞いたことがある人が多いと思います。
このラワンはフタバガキ科の木材のことで、フィリピンでの呼び名がラワンです。
昔は多くのラワンがフィリピンから輸入されていたため、そのような呼び名で知られています。
フィリピンでは乱伐で減少したため、その後ボルネオ島から多く輸入されました。
以前までほとんどのベニア板はフタバガキ科の木材で作られていましたが、現在では乱伐や森林開発などで減少したため、ロシアなど東南アジア以外の国から輸入した原木を利用した合板が多くなっています。
フタバガキは熱帯にしか自生しないため、熱帯雨林の代表的な樹木の種類です。
東南アジアに自生する木は50〜60メートルにもなる巨木です。
世界で約600種あり、ボルネオ島に280種位あると言われています。
これがフタバガキの種子です。
木からヘリコプターの羽のようにクルクル回転しながら落ちてきます。
Dipterocarpsはフタバガキ属の学名ですが、
Di 2つ ptero 翼 carp 果実 のことで「2つの翼を持った果実」の意味です。
東南アジアの熱帯雨林に入ったらこの木を探してみてくださいね。