ルングス族の不思議な風習
日本ではジューンブライドが有名で結婚式が多い月と言われていますが、ボルネオ島コタキナバルでは12月がシーズンです。
理由はスクールホリデー期間だかららしいです。日頃は家族の誰かが村を離れて町の学校に通っていても、この期間には里帰りしているので家族でお祝いができるという理由なのでしょう。
先日、今月結婚式を挙げる友達から面白い話を聞きましたのでご紹介します。
二度と名前が呼べなくなる?!
ボルネオ島には30を超える部族が住み、それぞれの言語、文化、風習を持ち生活しています。
その友達はRungus ルングス族です。
ルングス族はボルネオ島の北端にあるKudat クダットという町の主なる部族です。
この部族は上の写真のようなロングハウスに住むことで知られています。
今では、このような家に住む人は少なくなりましたが、クダットへ行くと観光客向けにロングハウスが再現され、宿泊できる場所が何ヶ所かあり、特に欧米人に人気です。
写真の家、横の木が斜めになっているのが分かりますか?
他の部族でもこのような高床式住居に住みますが、
木が斜めになった建築方法はルングス族だけに見られる特徴的な建物です。
これには ちゃんと意味があって、座って、寄りかかった時に直角より斜めになってた方が楽で疲れにくいから、という理由であえてこのように斜めになっているようです。
ルングス族の結婚式では、新郎が相手の親の前でダンスを披露して忠誠を誓いいます。
そして、結婚式後は両人は相手の家族に対して名前を呼んではいけません。
両親、兄弟はもちろん、一般的には“はとこ”までの家系で適用されるとのこと。
お父さんのことはイバンと呼びます。
他、お母さんは何々、姉妹は何々、とそれぞれ呼び方が決まっています。
お嫁さんに3人の姉妹がいた場合、その3人に対して同じ呼び方をします。
例えば、家族で食事をしている際に、一番下の妹さんに話しかけたい時には、
手のひらを上にして指先をその相手に向けて、誰だか分かるように話をするようです。
昔から相手の家族に対して名前ではなく、尊敬と敬意を表す言葉で呼ぶようになったらしいですが、今でも彼の住む村やその一帯ではこのような風習が残っているようです。
結婚式の風習は国それぞれ独特な風習があって面白いですね。
日本にも海外から見たら変わった風習と思われるものが多いと思います。
ではでは、良い週末を!