南三陸方面へ
コタキナバルは連日朝から雨が降ったり止んだりの嫌な天気が続いています。今も雨が降り始めました。今日はこれから植物園に行かないといけないので早く止んで欲しいものです。
さて、昨日の続きで一時帰国した時の仙台のお話です。
塩釜で美味しい朝食を食べた後は、友人が行きたかったという南三陸へ向かいました。塩釜からは景勝地として有名な松島を通って行くのですが、今回はそこへは立ち寄らずにそのまま南三陸町へ。
東日本大震災の被害の大きさを目の当たりに。
仙台から塩釜へ向かう途中にも、津波の被害を受けたと思われる場所を見かけてました。そして、南三陸町付近へ到着すると景観が一変しました。宮城県で最も大きな津波の被害を被った場所とも言われている一帯です。
既に建て直されたらしい家や建物はありますが、5年を経った今でもさら地になったところに土が盛られていて多くのトラックが動いている状況です。付近には仮説住宅もあり、まだ多くの人たちが生活されているようです。
多くの人たちを救った一人の女性は当時マスメディアでも報道されご存知の方も多いでしょう。彼女は防災対策庁舎より防災無線で高台への避難を近隣住民に呼びかけ続け、最後にはその庁舎を襲った津波から逃げ遅れてしまいました。その当日の音声は今でも動画サイトに残られています。
その悲劇の建物が上の写真で、今でも赤い鉄骨のまま残されています。3階建てですが、当日は屋上まで津波が襲ってきたと言われています。
他にも震災当日に、300名の命を救ったと言われる結婚式場が痛々しい姿で残されています。
ニュースで見るのと、こうして実際に被災地に行って目の前で見るのとでは大きな違いがあることの気づきました。視覚的な部分もそうですが、心に響くものが違いました。
特設商店街を散策
さんさん商店街で昼食。ここには食堂や特産品を売るお店などが並んでいます。その日は観光バスも立ち寄っていて賑やかでした。横の建物には震災直後の状況を撮影した写真が展示されていたり、お土産品なども販売されていました。
特産品はモアイ像?!
南三陸町とモアイ像のあるチリとは密接な関係があるらしい。
全然知りませんでした。詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
大きなモアイ像がさんさん商店街の入り口横に建てられていました。
お土産屋さんでは、モアイ像Tシャツ、モアイ像キーホルダー、モアイ像のお菓子など売られていました。
まさか、南三陸町でモアイ像の出迎えを受けるとは思いもしませんでした。
海辺に建つ南三陸ホテル観洋
町から少し離れた高台に建つこのホテルは、津波の被害も比較的少なかったため当時は数百人の近隣の住民が身を寄せた場所らしい。
今回、我々はそこへ日帰り入浴へ行ってきました。宿泊者以外でも料金を払えば天然温泉の展望露天風呂などに入れます。上の写真は大浴場から撮影したものです。サウナもあって気持ちよい時間を過ごしました。
ウニ丼フェアをやってましたが、朝食に食べたばかりだったので・・。
入浴後は、真っ直ぐ仙台へ戻りました。
今回は行きは東京から昼間のバス、帰りは新幹線のこまちを利用。
意外とバスは快適でした。所要時間は約5時間かかりますが、途中に2回SAで休憩もあり、利用したバスの座席は3列使用。3列ということは、1席ごと独立しているので隣の人の肘を気にしないでもいい。
帰りのちょっと贅沢に初めてこまちじ乗車。かっこいいですね。撮鉄じゃなくても、ホームに入ってくる姿は撮りたくなりますね。全席指定で片側2列の計4列なので、広々とした車内は素晴らしかった。新幹線は世界に誇れる乗り物だと改めて思いました。
東北紀行文も今回で終わりです。次回からはコタキナバル情報に戻ります。
ではでは。