運転するには覚悟が必要!?
コタキナバルに観光に来られたお客様から、レンタカーやレンタバイクをしたいと聞かれることがたまにあります。現地オプショナルツアーではなくて、自分たちで好きに観光ポイントを見て回りたいと考えられている方々ですね。ただ、弊社ではレンタカー&レンタバイク手配及び代行手配もしていない旨をお話しして、お断りしています。
何故?理由は?
危ないからです。
観光客の方に運転をおすすめしない8つの理由
私のコタキナバルでの生活では車は必需品。2003年からマレーシアに住んでいて現地事情も把握している(つもり)ので、問題なく運転しています。個人的目線で気になる点をご紹介します。
1.制限速度は90キロ!
コタキナバルには高速道路は走っていませんので、これは一般道でのことです。日本では考えられないですね。街中は車が多いのでそこまでスピードは出せませんが、郊外の道路などではみんなビュンビュン飛ばしています。
これは違反ではないので問題ありませんが、私も最初の頃はそこまでスピードは怖くて出せませんでした。このような道路での事故も少なくありません。
2.ウィンカーは出さない!?
車線変更はもちろん、左折・右折時でもシグナルを出しません。何のシグナルも出さずに急に車線変更してくるので危ない時があります。シグナルを出すという習慣がないのでしょうかね。何故か、Uターンする時にはシグナルを出しています。
3.車間距離をとらない・距離感がない!?
強引な言い方なので、実際に運転してみないと分からないかもしれませんね。渋滞やのろのろ運転時ならいいのですが、普通に走っている時でもミラーを見るとすぐ後ろに。車間距離をとらないからこっちがヒヤヒヤ。側道などから主要道路に入ってくる車も距離感が分からないのか、無理して入ってくるのでこちらが急ブレーキをかけることなど日常茶飯事。何の障害物もない直線道路で追突事故を起こしている車は頻繁に見ます。
4.路側帯を走るのは当たり前!?
渋滞時に、車が通れる広めの路側帯だったら少しでも先へ行こうとそこを走る車が本当に多い。そして、シグナルを出さないでの急な割り込みで車道に戻ろうとするから余計に渋滞で進まない。普段はのんびりしているマレーシア人なのに、車に乗っている時は先へ先への急いでのんびりしていない・・。
5.ラウンドアバウトは事故の名所!?
コタキナバルはこの環状交差点がたくさんあります。これは慣れないと、最初はちょっと怖いかもしれません。日本と違ってこのタイプの交差点は昔からあるものなのに、現地の人はよーく事故を起こします。距離感がないので無理な入り込み、右折車線じゃないのに右折しちゃう車など。私も事故に巻き込まれたくないので、常に注意して運転しています。
6.ルール無視の逆走&違法駐車!?
一方通行なのに、悠然と逆走してきます。さすがに大きな道路ではありませんが、お店が立ち並ぶ小道などでは、逆走でも先にその道に入った者勝ち。堂々としています。駐車方法もめちゃくちゃです。2重駐車は当たり前。曲がり角の駐車も普通で先が見えないから危ないですね。路肩や歩道に乗り上げての駐車もごく普通の光景です。
7.動物の飛び出し注意!
動物の飛び出しもよくあり、野良猫、野良犬、トカゲなどがひかれてしまった姿はよく見かけます。急に避けようとして、急ブレーキや隣の車線の車との接触には十分注意が必要ですね。嘘のような本当の話で、私も数年前に外灯がない真っ暗な田舎道で水牛と接触事故を起こしてしまったことがあります。
8.道路はデコボコ!?
年中暑い場所だからなのか、単に道路整備が悪いからなのか分かりませんが、道路の痛みが早い。トラックが多く通る道路は特にデコボコです。穴が空いた部分は修復されるのですが、その繰り返しでもはやつぎはぎだらで状態。たまに道路全体を綺麗に修復しても、すぐ穴が空いています。車ならまだ大丈夫ですが、オートバイだと転倒事故の原因になりますね。
まだまだ考えたら出てきそうですが、とりあえずパッと思い浮かんだ8つの項目をご紹介しました。何か悪い事ばかりになってしまいましたが、ルールを守らずに乱暴な運転をしている人が一部にいる、ということですね。観光客の場合はそれに巻き込まれてしまう可能性が高いので、本当におすすめしませんよー。
観光車両は法規に沿って運転しているのでご安心ください。また運転手さんも専門の資格を取得しています。
ではでは。