知られざる特産品 ツバメの巣
ボルネオ島は最大の産出地と言われています。ツバメの巣と言えば、中国食材というイメージですが、中国ではほとんど採取できません。コタキナバルへ旅行に来られたお客様から、売っているお店を聞かれることもあるので、ご存知の方もいらっしゃるようですね。
ツバメの巣と聞けば、高いというイメージ。確かに、貴重な物で採取量も限りがあるのである程度の値段になるのは致し方ないかと思います。
ツバメの巣は全て天然?養殖はない?!
答えは、全てが天然物です。考え方にもよりますが、ツバメに餌をやって飼育しながら巣を採取している訳ではないので養殖とは違いますね。
採取法は2通り、ツバメが洞窟の中に作った巣を採取する自然採取と、ハウスネスト又はバードハウスと呼ばれる建物の中に作った巣を採取する人工採取。人工といってもツバメに巣作りの場所を与えているだけなので、いづれも採取される巣は天然物です。
巣を作るのはアナツバメ、羽を広げても15−20㎝程度の小さなツバメ。それ以外の種類の物ではダメらしい。
自然採取の方が品質が良いとかではなく、採取後の取り扱いや製品工場での管理が大切になってくるようです。
◉ハウスネスト、バードハウス
上の写真が、知り合いが山中で採取しているその建物。コンクリートで出来ています。
周りにはツバメの鳴き声が響き渡っていますが、これはCDから流れている音。この建物にツバメが巣作りに来るよう呼び込むための方法。
このように採取され、商品となったツバメの巣の多くは西マレーシアやシンガポール、そして中国本土へ輸出されるようです。
ツバメの巣は中国の物ではなく、マレーシアが最大規模の産出国なのです。その本場の国に来たならば、買わないわけにはいきませんね。昨今、美容と健康ブームでツバメの巣を試してみたはいかがでしょう。
ではでは。