マングローブの不思議な魅力
こんにちは、コタキナバル現地ツアー会社のブログです。
突然ですが、マングローブとは何でしょうか?
急にこのように聞かれると、答えられない人も多いかと思います。私もマレーシアに来るまで、単なる木の名前でしょう、くらいで全く興味がありませんでした。でも日頃、身近で目にするようになると、その不思議な魅力に癒されるようになりました。
今回は、マングローブのビギナー向けにビギナーの私が簡単にご案内します。
一言でマングローブとは?
海水でも育つ植物の総称。
本当に一言ですが、これが一番分かりやすい他の植物との違いです。
普通、植物は塩分が含んだ水だと枯れてしまいます。
もうちょっと具体的に言うと、海水と淡水が混ざる汽水帯で育つ植物のことを、総じてマングローブと言います。よく勘違いされるのが、マングローブとは木の名前と思われている方が多いですね。
東南アジアの熱帯地域では多いですが、日本では鹿児島県と沖縄県の一部しか分布していないので、見たことがある人の方が珍しいので、詳しく知らなくて当然です。
マングローブは常緑樹なので、写真のようにその地帯は綺麗な緑色が映えています。
世界中で100−120種類あると言われています
上の写真はマングローブの保護区域で撮影したものですが、
何となく、数種類の違う木が生えていると分かりますか?
マングローブの一番の特徴は、その木の根元や周辺を見ると分かります。
マングローブの種類によって、根の張り方が違います。
タコ足のような支柱根(しちゅうこん)、膝を曲げたような形の膝根(しっこん)。
竹の子が出ているような通気根(つうきこん)、又は筍根(じゅうこん)と言います。
踏んづけたら痛そうですが、触るとブヨブヨして弾力があり、全然痛くありません。
でも、他の種類のマングローブの通気根は硬く踏んづけたら痛いので注意が必要。
それぞれの葉っぱを並べて見ると、
それぞれ、根っこにも特徴があるように、
葉っぱもそれぞれ形や大きさが違います。
オオバヒルギは支柱根、オヒルギは膝根、ヒルギダマシは通気根。
オオバヒルギはヤエヤマヒルギ、又は白い花を咲かすのでシロバナヒルギとも呼ばれています。
ヒルギダマシはヒルギと言う名前は付いていますが、ヒルギ科の仲間ではありません!
字も漂木(ヒルギ)ではなく、蛭木(ヒルギ)と書きます。
メヒルギの根は今回撮影出来ませんでしたが、これぞマングローブと言う特徴的なものを撮ってきました。きゅうりのような不思議な形をした物体。
これは胎生種子(たいせいしゅし)と言います。
マングローブの全てではなく、ヒルギ科の植物の中のごく一部にだけに見られる特徴的な育ち方をする胎生種子。
まとめ
1.海水も育つ植物
2.根っこに特徴がある
3.漢字で書くと漂木
4.常緑樹
5.種類が豊富で日本の一部でも分布
マングローブについて、初めはこんなものでしょうか。
もう少し突っ込んで、
何故海水で育つ?
何故変な形の根っこ?
胎生種子とは?
漂木は当て字?
などなど、説明していくと長くなってしまうので、また次の機会にしようと思います。
ちなみに、マングローブの語源はマレーシア語なんです!
マングローブ地帯が見れるツアーはカヤックツアーとジャングルクルーズツアー。
早朝と夕方のカヤックツアーは、マングローブ地帯にカヤックで入り込み、カヤックをしながら、マングローブについても学べる内容のツアーです。
ジャングルクルーズツアーは、メインは野生動物ですがカヤックする場所とは違う種類のマングローブが分布している地域でボルネオ島のジャングルを体感できるツアー。
ボルネオ島に来たら、海や山もいいですが、
不思議と癒されるマングローブの森へ訪れてみてはいかがでしょうか。
ではでは、良い週末、そして楽しいGWを!