ガヤ島の明と暗
こんにちは、コタキナバル現地ツアー会社のブログです。
コタキナバルの沖合にはトゥンクアブドゥルラーマン海洋公園が広がっています。そこは5つの島々から成り、シュノーケリングやダイビングが楽しめます。
多くは無人島ですが、ガヤ島には5つ星クラスのリゾートホテルが3軒建つ華やかな明の部分がありますが、相反する暗の部分もあります。
観光客が安易に行ってはいけない地域
セントラルマーケットの裏にガヤ島行きのボート乗り場があり、
いつも多くの人で混み合って活気があります。
が、ここから観光客がボートに乗ってガヤ島へ行ってはダメです。
危ない目に遭う可能性があり、実際に被害に遭った観光客もいます。
ひったくりなどの軽犯罪程度で済めばいいですが・・・。
ここでボートを乗り降りする人たちは、ガヤ島に住んでいる人たち。
リゾートホテルに宿泊する人やビーチへ遊びに行く人が利用する場所ではありません。
島から買い物や学校に行き来する人たちが利用します。
ライフジャケットを用意しているボートはほとんどはありません。
このボートでかなりスピードを出して10分程で対岸のガヤ島へ到着します。
ガヤ島の東側沿岸には無数の水上集落が広がっています。
そこに住んでいる人口は1万人を越えますが、
正確な数は政府も把握出来ていません。
政府も数が分からない?!
ちゃんとマレーシア国籍を持つ人たちも住んでいますが、
多くがフィリピンからの難民で、無国籍の人たちも多いと聞きます。
約50年程前、フィリピン南部のミンダナオ島に住むイスラム教徒たちが、
紛争から逃れてきたのが始まりのようです。
もちろん真面目に暮らしている人もいますが、
悪の巣窟として、政府が警戒していることも事実。
悪人を匿ったり、違法な取引、特にドラッグに手を染めている住民もいます。
警察の立ち入り捜査では、抵抗にあい警官が重傷を負うケースも。
先月4月には、この沖合のボートから200kgの爆弾が巡回中の警察により押収されました。そのボートの船長と乗組員は逃走中にボートから飛び降り、泳いで陸地に逃れたまま、現在も捕まっていません。
特に、Kampun Pondo ポンド村という場所は危険地帯として知られています。
(上の写真の一番右にある集落)
声をかけられても乗ってはダメ!
このボート乗り場に行くと、船長が「乗るか?」、と声をかけてくることも。
船長は日に何度も往復して一生懸命に人や物資を運んで働いているので、
悪人ではないと思いますが、島に着いて悪人に遭遇しても誰も助けてはくれません。
他とは違うことを体験してみたい、という興味本位で安易な行動はやめましょう。
ガヤ島へ行ってはダメ?
もちろん、そんなことはありません。
豊かな自然が残り、安心して過ごせるビーチもあります。
各リゾートホテルは専用のボートをジェッセルトンポイントから運行しています。
ガヤ島へ行くボート乗り場は以下の3箇所。
ジェッセルトンポイント
ステラハーバーマリーナ
シャングリラ・タンジュンアルマリーナ
これらの桟橋から出るボートは観光客でも安心なポイントに着きます。
今回、改めてガヤ島の危険地帯に関することを書いたのは、
先日、ツアーでお客様をセントラルマーケットへご案内していた際に、
その方たちがこのボートに興味を持たれていました。
事情を説明して、驚かれていましたが、
もし、この方たちが個人でこのマーケットへ散策へ来てたら、、、
ひょっとしたら乗っちゃってたかもしれません。
そこで、少しでも注意喚起が出来ればと。
ではでは。