ボルネオ島の案内人|遊・食・旅 'Blog

ボルネオ島のコタキナバルに魅せられ住み続けている筆者が遊び・グルメ・観光・旅情報などを発信

野生動物減少のひとつの要因?

こんにちは、コタキナバル現地ツアー会社のブログです。

コタキナバルへ旅行に来る方の目的のひとつは野生動物に会うこと。日本ではなかなか体験できないことを求めて大人も子供も、女性も男性もたくさんの方がツアーに参加して頂いています。人気のガラマ川ジャングルクルーズツアー中にはたまに小さなボートが沈みそうな位、何かを運んでいる光景が見られます。

 

山積みにされた物で沈没寸前?!

ガラマ川でアブラヤシの実を運ぶボート

 

山盛りに積まれているのはアブラヤシの実。日本でも最近は知られるようになってきたパーム油の元となる実。

このガラマ川の周辺には一部アブラヤシ農園が広がっています。そこで収穫された実を運んでいるのですが、車道で迂回するより川を通って運んだ方が時間のロスが少ないのでしょうかね。

 

ボルネオ島全域では多くの野生動物が棲むジャングルを伐採して、農園が作られたため、棲み家を失った動物たちが減少してしまっています。よく知られた動物としてはオランウータン、テングザル、象、サイなど。

※このガラマ川のクルーズ場所は政府の環境保護局が管理しているためまだ多くのジャングルが残りテングザルは数百頭生息していますのでご安心下さい。

 

このアブラヤシの実。こんな綺麗なオレンジ色の物も。

綺麗なアブラヤシの実

ひとつひとつの実の大きさはうずらの卵位の大きさで、その集合体の塊が大きな物だと1つ30キロにもなります。

 

集配所に集められた大量の実。

アブラヤシの集配所

 

あまり知られていませんが、植物油の中でこのパーム油は消費量No.1です。大豆や菜種より利用しれています。

パーム油の世界総生産量はマレーシア(第2位)とインドネシア(第1位)で世界全体の90%近くを占めています。

 

マレーシアでは料理油としても使われますが、日本では大部分が加工品に使われているため、あまり目にすることがありません。

日頃、食べているポテトチップやインスタント麺にはこのパーム油が多く使われているのも知られていません。成分表示欄に植物油脂と記載されていたらこのパーム油だと思って下さい。他、チョコレート、マーガリン、化粧品などもチェックしてみて下さい。意外と身近にパーム油が使われた加工品がたくさんあると思います。

 

ちなみに、椰子にはいろんな種類があって近年話題になっているココナッツオイルはこのパーム油とは別の椰子から採れます。また、ジュースとして人気のあるココナッツジュースが採れるのもまた別の椰子です。

 

ではでは、良い週末を!

 

 

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